君の言葉を逃がしてよ 言葉にならなくてもいいから

■どくしょ
「自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心」読了。
筆者は自閉症で、会話などのコミュニケーションは難しいものの、
文字盤を指さしたり、PCに文字を入力する手段でなら意思を表現でき、
自身が自閉症という立場から、周囲が自閉症に対して思っている疑問に、
こういう風に感じて苦しい、とか、こういう気持が働いてる、という風に答えている本です。
私もなんとなくしか自閉症を知らなかったので、
このコミュニケーションのちぐはぐさは、肉親も自分も戸惑ってしまうな…と改めて思いました。
何か質問されて、自閉症の人がそれに答えても、
その言葉や身振りが、心情に一致するとは限らないんだとか。
イエス・ノーで答えられる簡単な質問ですら。
思い通りに動かないロボットに乗っているような感じ、と表現された
もどかしさたるやいかばかりかと。
めっちゃ緑が好き!っていうのが意外でした。
数字や法則性がはっきりしているものが好きらしいというのは知っていましたが、
そのイメージと、緑が好きというのに勝手にギャップを感じたのです。

私は自閉症ではありませんが、
ずいぶんと大人になった今でも、だいぶ減りましたが
癇癪を感じるときがあり
「○○しよう(○○すべき/しなくてはならない)と思っているのに、
 上手くできない、思い通りにならない」時などに憤りを持てあまして
むずがってしまいます。
そんな自分が嫌で、感情をコントロールしようとして、必死に自分をなだめているときは
ニトログリセリンを運んでいる人のような緊張感があり、とても神経質になります。
ですが、周囲にそれが伝わるわけもなく、そういうときに肉親が変にしつこく構ってくると
不機嫌が全開になり喧嘩になります。
絵を描いてる時も、楽しい気持ちとイライラする気持ちが両方あって、
ソワソワしながら描くことも多いです。(ガムや飴などを噛みしだきたくなる)
一回自分の中で強く思った予定を、変更するのが難しい
(変更すると落ち着かない)とかも、たまにあるし、
気持を切り替えられないというか、やめたいのに集中し続けるのを止められないというか。
なので、
こだわりの苦しさみたいなものは、こういうのの激化したものが常に起きてるのかな、
それはつらいだろうな、と思ってしまいました。

もしも自分の子供が自閉症で、
コミュニケーションに困っていたら、
縋るようにこの本を読むことだろうと思いました。
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by G-ran | 2015-04-20 22:53 | 雑記


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